型染めの世界には、職人たちが長い時間をかけて積み重ねてきた独特の言葉があります。「渋紙」「防染糊」「色挿し」──聞き慣れない用語も、意味を知れば型染めの理解が一気に深まります。本ページでは、型染めに関わる重要な専門用語を50音順にまとめ、初心者にもわかりやすく解説しました。
型染め用語は「材料(渋紙・防染糊・染料)」「道具(駒べら・伸子・刷毛)」「工程(糊置き・色挿し・水元)」「技法(江戸小紋・紅型・長板中形)」の4分野に大きく分けられます。本ページでは主要な用語を50音順に整理し、それぞれの定義と用途を簡潔に解説します。気になる用語を辞書のように引いてご活用ください。
※ 用語は随時追加・更新しています。
防染糊(ぼうせんのり)とは、もち粉と糠を蒸して作る糊で、染料が布に染み込むのを防ぐ役割を持ちます。型紙を通して布に塗られた糊の部分は染まらず、そのまま模様として残ります。水で洗えば綺麗に落ちる絶妙なバランスが特徴です。
渋紙(しぶがみ)とは、和紙を柿渋で何枚も貼り合わせて作る、型染めの型紙の素材となる紙のことです。柿渋によって耐水性と耐久性が増し、染色作業を繰り返し行っても破れないようになります。
色挿しは、防染糊で囲まれた模様部分に筆で色を挿していく多色染めの工程で、紅型や京小紋などで使われます。引染めは、幅広の刷毛で布全体を一色に染める工程で、江戸小紋など一色染めで主に使われます。両者は使用する道具と用途が大きく異なります。
厳密には異なります。「渋紙」は柿渋を塗った和紙の素材を指し、「型紙」はその渋紙に模様を彫り抜いて完成させた染色用の紙を指します。つまり、渋紙という素材から、彫りの工程を経て型紙が作られるという関係です。